ジジのメモ

「ジジ」のお気楽生活メモです

キッチン窓の「目隠しフィルム」をはがして、オーダーメイド寸法の「ブラインド」にしてみた。

 

カーテンレールがないキッチン窓

ウチのマンションのキッチンの窓には、素通しのガラス窓なのに、元々カーテンレールが付いていませんでした。なので、カーテンがつけられませんでした。

なぜかと言うと、キッチン窓のすぐ近くがガス台スペースだからです。

確かに、ガス台で火を使っていて、風でヒラヒラのカーテンに燃え移っては一大事です。

そんな事態を避けるための安全策として、カーテンは推奨しませんよ、という事は建築基準法とかで言われてるんだろうなあ、とは分かります。

とは言っても、素通しガラスのままではプライバシーも何もあったものではありません。

ウチはマンションの中層階なのですが、キッチンの外は、間に2階建ての家屋を挟んで、別のマンションが立っているので、そちらの窓を開けられたら、こちらのキッチン内が丸見えなのです。

まあ、実際にはそちらのマンションの住人も、こちらから見られたくない、という事で、すりガラスの窓が閉めっ切りのところが殆どなんですけどね。

目隠しフィルムをガラスに貼った

そこで、気になる私は、素通しガラスをすりガラス風にするべく、ちょっと模様の入った、すりガラスふうに見える目隠しフィルムを買って来て、キッチン窓に貼っていました。裏に薄く接着剤が塗ってあるタイプのフィルムで、貼る作業も難しくなく、お手軽でした。

まあまあ良い感じに透明ガラスが「すりガラス化」したので安心していたら、そのままいつの間にか、あっという間に12年が経っていました。

夏は「すだれ」を下げていた

夏は日差しが強烈に窓に当たるので、すりガラス的フィルムだけだと、光が拡散されて、まぶしいやら暑いやらで困りました。

そこで、窓の内側の上部に突っ張り棒を渡して、窓の内側に「すだれ」を下げていました。

窓をちょっと開けて風を入れる場合も、「すだれ」が開けた部分の目隠しになって便利ではあったのですが、不満が一つありました。

「すだれ」そのものの色が「暗い」

夜になって室内の明かりを点けると、どうも「すだれ」の部分だけ暗いのです。

ウチは、室内の部屋の内装が、壁も、窓わくも、白系統の色なのです。

そんな、わりと明るい室内環境の中で、窓の部分だけ暗い、というのが、どうも気になって来たのです。

と言って、すだれを取り払うと、外の夜の暗さがもろに反映されるので、さらに暗くなってしまうのです。

ブラインドを思い付く

あと気になっていたのは、これは不満とは言えず、私の「メンテナンス不足」な面が強いですが、すりガラスふう目隠しフィルムが12年も経ったので、経年変化のために、端っこの方からちょこっと剥がれかけて来ていたのが気になってもいました。

それでは、フィルムを貼り替えるより、いっその事フィルムは取っ払ってしまって、「ブラインド」にしてみてはどうだろう、と思い立ったのです。

キッチン窓で面積が小さいので、そもそも寸法が合うブラインドがあるだろうか、とは思いました。

ネットでブラインドを探す

そこで、ぴったりのブラインドを探しに家具屋さんに見に行くことも考えましたが、とりあえずネットで調べてみました。

そうすると、色々なタイプのブラインドがあったのですが、そもそもウチのキッチン窓のサイズに合うブラインドが無いことに気がつきました。

普通の大きな窓用のブラインドサイズはたくさんの種類があるのですが、ウチのキッチン窓に合いそうな、小さなものが見当たらないんですね。

困ったなあ、と思いましたが、調べているうちに「半分オーダーメイド」できる、というブラインドがあるのを発見。

それは、ブラインドの色も何種類かから選べる上に、ブラインド自体のサイズを、ミリメートル単位で指定することができる、と言うじゃありませんか。

しかもネジを使わない。

アルミ製の羽根もあるので、遮光性も良さそうです。

オーダーメイドしてみた

ブラインドの基本的構造や、羽自体の大きさとかは決まっているようなのですが、それぞれの家庭や会社の窓わくにピッタリ収まるように、ブラインド全体の大きさが高さと幅、つまり縦と横の寸法が指定できるんですね。

寸法指定が出来るとなれば、ブラインドの構造や色などは、そもそも大体のところは決まりきった仕様のものなので、それはほぼほぼ「オーダーメイド」と言えるのではないでしょうか。

 

こちらで窓わくの大きさをなんと、ミリメートル単位で指定すると、左右は両側にそれぞれ5mmの余裕が出来るように作ってくれる、と言うのです。

長さは「指定通り」だとのこと。

イギリス最大手「TUISS DECORチューイッシュ・デコア」

イギリス最大手の通販サイトだと言うところから、信用性もそこそこありそうなので、ちょっと値段的にはお高めでしたが、発注してみることにしました。

サイトからの指定で、窓の内径、高さと幅を、伸び縮みの無い「金属製」のメジャーでミリ単位まで測ります。

縦、横、ともに何ヶ所かで測って、大小がある場合は小さい方の寸法を採用します。

なお、豆知識ですが、金属メジャーの端っこの引っ掛け金具がどれも「ゆるゆるガタガタ」なのは、この金具を押し付けて測る場合と、この金具を引っ掛けて引っ張って測る場合の、引っ掛け金具自体の「厚さ」による誤差をなくすためなのだそうです。

さて、ブラインド、色は何種類かあるのですが、「ウォームホワイト」という、ブラインドと言えばこれでしょう、というイメージの、一番無難そうな色を選びました。

実物を確認したい場合はサンプルを送ってくれるそうです。

通販専門の会社なので、サイトから発注と代金払い込みもします。

約2週間で届く

発注から「営業日ベースで1週間から10日」で届くことになっていて、実際に、営業日ベースでちょうど10日目、カレンダーベースで12日目、約2週間で届きました。

頑丈なダンボールの包装で届きました。

製品の「モノ」も、しっかり作られています。

窓の内わくのてっぺんに突っ張り棒で設置する「天付き(てんつき)」というやり方で、取り付け用の突っ張り棒と、取り付けるブラインド本体の2つに分かれています。

まず突っ張り棒を窓わくのてっぺんに取り付けるわけですが、このブラインドの場合は、普通の突っ張り棒のようにネジネジくるくると回して長さ調整をする方式ではありません。

四角い突っ張り棒ケースの下部にあるレバーをクイッと起こすと、ケースの右端に仕込んである押さえ棒がちょっと引っ込みます。

そして、窓わくのてっぺんに当てて、全体の設置位置を決めたら、そのレバーをぐいっと押し込むと、「バチン」と音がして押し込まれると同時に、四角い突っ張り棒わくの中に仕込んである押さえ棒が、強力なバネ2本の力で窓わくを突っ張って押さえ付ける仕組みになっています。

なお、先端に付いている黄色い紙は梱包時の保護紙なので、取り付ける時は取ります。

相当の力、レバーが折れて壊れてしまうんじゃないか、というくらいのほぼ全力の力一杯が要りますが、おかげで、まーこれは人がぶら下がっても絶対落ちて来ないぞ、と確信が持てるくらいの堅牢さです。

そうしたら、突っ張り棒ケースの2ヶ所に付いている金属製のブランケットの手前の「引っ掛け」に、ブラインド本体の上の「システム部」を両手で持って、その、上の端っこをそれぞれ「引っ掛け」に文字通り引っ掛けて、そこを起点に下の部分を奥にスイングさせるようにぐいっと押し込むと、パチンとハマります。

この時はそんなに力は要りません。

送られて来た状態のままの状態の方が、取り付け時に扱いやすかったので、段ボールや不織布などの梱包緩衝材が付いたままで取り付けました。

ヒモ調節口の左隣りに見えていますが、ぴょこんと下に飛び出ている「調整棒取り付けフック」に、透明なアクリル調整棒を引っ掛けて取り付ければ、それでブラインド設置は完成です。

調整ヒモと調整棒の位置も指定できる

ブラインドの上げ下げを調整するヒモと、ブラインドの羽根の角度を調整するアクリル棒が付きますが、これ、両方とも、それぞれ別々に右端にするか、左端にするかをオーダーの時に選べます。

もちろん、2つとも同じサイドでもOKです

ウチの場合は窓の右側にガス台があるので、調整ヒモと調整棒の両方とも、左端にしてもらいました。

外側(向かって左側)がブラインドの羽根の角度を調整する「棒」(写真ではまだ「棒」を取り付けてません)です。

内側(向かってその右側)がブラインドの上げ下げ用の「ヒモ」になっています。ヒモを右に引っ張ると引っ掛かりが解除されてブラインドは下がります。

ヒモを左に寄せれば歯車状の引っ掛かりにヒモが引っ掛かって、ブラインドはその場所で止まります。

設置後は、ブラインド全体がガッチリ設置されて、寸法もあつらえたようにピッタリです(あつらえているので当たり前)。

ピッタリ収まると気持ちの良いものですね。

窓ガラスに貼った古いフィルムのノリ剥がし

ブラインドの取り付けが無事終わって、さて次は、そのキッチンガラス窓に12年前から貼ってある、ボロくなったフィルム剥がしですが、これが難物でした。

まず、左右2枚のガラスの、左側から攻めます。右側はその外に網戸がハマっているので、ガラスサッシだけの左側が作業しやすいのです。

 

当初、私が描いたイメージとしては、窓ガラスの内側に貼ってある「すりガラスふうフィルム」の端っこをカッターの刃でちょっと浮かせて、そこを持って一気にピーッと剥がせそうなイメージでしたが、実際には上から10cmくらいのところで、フィルムがピリピリに、ギザギザの山型に破けてしまいました。

ノリが残る

それは12年もの間、夏は太陽に照らされていたり、冬は寒風に冷え切っていたりしたのですから、硬化してピリピリにもなりますね。

しかも、剥がれたのはフィルムのみで、フィルムに塗ってあったノリがそのままガラスにくっついたまま残ってしまう、という悲劇的な状態です。

すりガラスふうのフィルムに付いていた模様が、そのままノリとしてガラスに転写されているので、フィルムを剥がしたとは思えないほど、模様入りすりガラスそのまんまの状態です。

しかも、残ったフィルムの端っこをカッターの刃でホジホジしてみたものの、5mm角とか10mm角くらいの大きさでしか、ピリピリ破けてしまうので剥がせないんですね。

これでは、全部終わるのに日が暮れてしまうどころか、何日かかるか分からない、と、私も途方に暮れました。

水攻め、洗剤攻め

そこでまず、水で濡らした雑巾で、フィルムは剥がしてノリだけになった部分をゴシゴシやってみたものの、全く歯が立たず。

水の魔法も通用しないのかあ、それでは次にと、マジックリンの原液を染み込ませた雑巾でゴシゴシこすってみると、何とこれがお見事、だんだん落ちて来ました。

おお、これは行ける!

だけど、力ばかり必要で、真面目にやってると疲れてしまうなあ、というので、左側の窓ガラス全体にマジックリンを塗りたくって、その上からサランラップをピッタリ張り付かせました。

フィルムの部分にも端っこからマジックリンを染み込ませて、ふやかそう、という作戦です。

一晩置いて「ふやかす」ことに

さて、左側のガラスで私が大雑把な作業をしたために上から10cmくらいのところで破けて失敗してしまったので、右側のガラスは、慎重に慎重に、ゆっくりゆっくり、剥がれて行く境目を雑巾に染み込ませたマジックリンで濡らしながら剥がして行ったので、なんとかピリピリにならずにフィルムを全部、剥がすことが出来ました。

右側のガラスの外には網戸があるので、その分、外からの影響からガラスが保護されていて、そのガラスに内側から貼ってあるフィルムにも、ダメージが左側の素の状態のガラスよりは少なかったのかもしれません。

ただし、ノリがそのまま、フィルムの模様の形ごと残っているのは左側のガラスと同じです。

マジックリンと食器用洗剤の比較実験

右側のフィルムを全部剥がしたところで、こちらは比較実験のために、台所の食器洗い用中性洗剤をガラス全体に塗りたくって、ラップを張りつかせました。

さて、一晩置いて朝見たところ、マジックリンの方は何とノリの残っているガラス全体が透明になって、向こうの景色が見えています。つまり、ノリの凸凹部分がマジックリンが染み込むことによって平坦になって透明度が上がった、ということなんですね。

よく染み込んでいる、ということは取れやすくなっている、ということでもあります。

さらに、透明度が上がったということは、窓の向こうからもこちらの中が見えているわけなので、新着のブラインドを先に設置して、光が通らないように羽根を閉めておいて良かったです。

さもなければキッチンの中が丸見えになるところでした。

しかしながら、右側の、キッチン用中性洗剤を塗ったガラスの方は全く変化がなく、向こう側も全く見えないので、マジックリンを塗り直して、こする作業はまた翌日に回すことにしました。長期戦です。

先が見えて来た

さて、左のガラスは、ラップを剥がす時にノリの部分がラップをフィルムのようにくっつけてしまっていたので、ありゃ、剥がれなかったらどうしようと焦りましたが、ゆっくり剥がすとOKでした。

そして、マジックリンで拭くと、ノリも柔らかくなっているので、比較的容易に取れて来ます。

さらに、上から10cmくらいのところでピリピリに破れてしまって残っていたフィルムの、端っこにカッターの刃を入れると、うまく剥がれて来ます。

ゆっくりゆっくり剥がして行くと、5mm、1cm で切れていたフィルムが5cm、10cmまでつながって剥がせるようになって来ました。

こうなればこっちのもので、時間をかければ完成できる、と、先が見えて来ました。

上の写真のガラスの下の方の透明でない部分が、まだ残っているフィルムです。

ゴム手袋のススメ

ただし、この際、マジックリンを使うので、手が荒れないようにゴム手袋をした方が良いですね。

最初は素手で作業していたのですが、何やら手の皮膚が薄くなったような気がしたので、ゴム手袋をすることにしました。アルカリ性なんでしょうね。

マジックリンなどの住宅用洗剤を使う場合は、それも原液を使う場合には、安全のためにゴム手袋はしたほうが良いと思います。考えてみれば、汚れなどを溶かしてしまうのですから、作用が相当強力。知らぬ間に溶かされる恐れのある皮膚には、直接触れさせない方が良いと思います。

水拭きでピカピカ

さて、ノリが完全に取れたら、雑巾で水拭きを何回かします。

仕上げに乾いた雑巾や自動車用のクロスなどで拭き上げると、ピカピカになります。12年ぶりのガラス越しの風景は、くっきりと見えて、気持ちの良いものです。

右側のガラスも翌日、同様にピカピカにしておきました。

新品のブラインドともども、何だかオシャレなキッチンになったような気がします。

今回のお話

今回はウチのキッチン窓の、ブラインド発注から取り付けまでの様子の一部始終をお知らせしました。

ブラインドを付けようかどうしようか迷っている方がいらっしゃれば、オススメしますね。

やはりフィルムだけの場合と比べると、彩光の自由度が違います。

アルミ製のブラインドなら0%〜99%まで、光の取り入れ方がいつでも自由自在に変えられます。(厳密に言えば、羽にヒモの通る細いスリットが開いているので100%ではなく99%ですね)

さらに目隠し効果も、羽根の角度をパタッと一瞬で変えられるので、便利です。オシャレ度も上がります。

ブラインドを取り付ける際には、この記事をご参考にして頂ければ幸いです。